モデル3スタンダードレンジプラスの完全プレミアムサウンド化

  • 2020.12.25
  • DIY
モデル3スタンダードレンジプラスの完全プレミアムサウンド化

初心者DIYプロジェクト第5弾。モデル3スタンダードレンジプラスにサブウーファーとアンプを取り付けました。この記事で紹介する製品はなるべく簡単にスタンダードレンジプラスのスピーカーをプレミアムインテリアの性能と同等以上にすることが可能です。ものが大きいので取り付けも大変そうに見えますが、実際の作業時間は3時間程、勉強時間に2時間、合計5時間。一部モデルを除いてポイントを抑えられれば取り付けができると思います!(2021年のモデル3には取り付けできません。)→2021年4月にリリースされました。

アップグレードする理由

今回のポイントはこちら
・非アクティブスピーカーの有効化
・重低音のサブウーファーと超高音のHIFIスピーカー
・スピーカーを強化してくれるアンプの設置

非アクティブスピーカーの有効化

まずモデル3の標準でのスピーカーはどうなっているのでしょうか。以前「モデル3スタンダードレンジプラスのオーディオアップグレード」という記事を書かせていただきました。その内容と重複していまいますが、SR+は標準では、灰色の部分のスピーカーのみ動作しています。SR+グレードではスピーカーは装備されていますが、アクティブ化されていません。そこでワイヤーハーネスを繋ぐことで青の部分のスピーカーをアクティブ化していきます。ただし、2020年4月以降製造のモデル3には後部座席側のスピーカーがありません。

サブウーファーとHIFIスピーカー設置

サブウーファーとは端的に言うと重低音を担い、HIFIスピーカーは超高音の部分を担当します。それらの音域はSR+の標準スピーカーでは表現できないので、このキットを取り付けるとほぼ死角がなくなります!

アンプの設置

SR+標準のスピーカーとサブウーファー、HIFIスピーカーの本領引き出してくれるのが、アンプになります。音の周波数をスピーカー毎に得意とする周波数に割り振ってくれるので、これがあるとないとではかなり違います。(画像右上)この形はモデル3の内装にしまうものでサイズもジャストサイズ設計となっています。以前紹介したブログではこのアンプが無かったため、音を大きくすると歪みが生じることがありましたが、このキットではそのようなことは起こりづらいです。

音質はどうか

まずはどんな感じか聞いてみましょう。iPhone動画で音を拾ったものなので実際の音とは異なりますが、イヤホン推奨です。クラブハウスのような重低音の領域からオペラの超高温の領域まで綺麗に再現できていて、あくまで個人的な体感としては上位グレードに付くプレミアムインテリアの音を凌駕していると感じました!

今回取り付けた商品

今回購入したのは、Hansshow社のModel 3 SR Premium Audio Upgrade Version Fというものです。Hansshow社は中国の広州市の会社で自動車内外装やアクセサリーの開発、製造、販売を行っている会社です。

様々なグレードのオーディオアップグレードのキットを販売していますが、Version Fはその最上位グレードとなります。ソフトはBoseのOEMでアンプの部品には日本の会社のJRCやELNA等が使われています。このキットをインストールすることで14.1chを実現できます。

取り付けに必要なもの

今回実際に使った工具を紹介します。

1. 10mmソケット(1/4)
2. ショートレンチ(1/4)
3. トルクレンチ(3/8)
4. 内装剥がしツール(キットに付属していますが必要です)
5. 絶縁テープ
6. ミニプラスドライバー (ショートレンチと組み合わせ)
7. フィッシングワイヤー(キットに付属)

取り付け

全体を見るとこんな感じで接続します。どこに挿せば良いかタグが書いてありますが、左ハンドルのものなのでPassengerSideと書かれていたら運転席側、DriverSideと書かれていたら助手席側になります。この配線をセンターコンソールの下の穴を通して繋げていくので、助手席仲介、助手席ツイータ、コンピューター仲介だけは予め運転席側から助手席の方に通しておくと作業がスムーズです。

コンソール接続

まずはセンターコンソールの内装を剥がしていきます。助手席側の内装赤丸の部分をマイナスドライバで剥がします。ピンを取って真下に内装を引っ張ると剥がれます。

コンピューターに刺さっているプラグを抜いて仲介します。相変わらずここのプラグを抜くのが大変!でもこれをクリアできれば後はいけるはず!助手席のマットで仰向けになりながらやると力が入りやすくやりやすいです。

助手席/運転席の配線

助手席側の内装を剥がします。DriverSideとタグが付いたプラグは左ハンドルのタグなので助手席側に差し込みます。助手席側は紫と黒の2本線がツイータなので取り外し、緑色配線を挿してください。運転席側のツイッタは元々なにも刺さっていないので、キットの紫のプラグを差し込むだけです。

続いて助手席側の青いプラグは外して、オレンジの仲介プラグを仲介させます。

アンプの設置と配線移動

アンプは付属のクッションで包んでしまいます。両面テープがついているのでハサミで適当なサイズに切って包み、センターコンソールに差し込みます。マニュアルではマットを外して入れていたのですが、めんどくさいのでマットはそのままにして下から通してアンプを入れました。入れる前にアンプ接続のプラグとリアのHIFIスピーカー用の配線(黒と赤みがかった線)をHFP(ハイパスフィルター)に接続します。

配線をまとめながら運転席の下を通して車の右サイド、そして後部に持っていきます。シートベルト下の内装を剥がして配線を隠してもいいのですが、内装の間に配線を押し込む感じで隠しても良いです。内装剥がしは破壊の可能性があるので。。

電源

運転席側の後部座席下に電源があります。そのために後部座席を持ち上げる必要があります。持ち上げるだけで全部取り外す必要は全くありません○の部分に2箇所フックがあるのでフックを軽くスライドするだけで後部座席のロックが外れます。この状態で電源にアクセスします。

13mmソケットで外してワッカみたいなものを差し込んで再び締めます。差し込み終わったら絶縁テープでぐるぐる巻きにします。座席を戻す時は座面におしりをのせればカチッと戻ります。それでも戻らない場合はフックをスライドしながら押すとすんなりいきます。

後部座席スピーカ接続

オレンジの仲介プラグで既存のプラグを仲介させます。後部座席にスピーカーがない場合はこの手順は不要かと思います。

あとはHIFIスピーカーですが、私の場合、既に後部座席にスピーカーがあるので標準のスピーカーを取り外す必要があるのですが、標準のスピーカも捨てがたいということで両方使用することにしました。中央にHIFIスピーカーを配置し、キット付属の粘着ゴムで固定しました。(最新のキットには粘着ゴムが付属しない?)合計16スピーカーになりました。(付けすぎ!?)

配線がイケてないのですが、電動ドリルで穴を開けたり大工事になりそうなので対策はあとで検討します。

※2021/1/13追記
配線がイケてなかったので元々付いていたスピーカーを一度外して、その隙間から配線を通すように後部に回しました。配線事態はフィッシングツールも使えますし、私は素手で通せました。(左の画像の右下に写っているピンを外してから)配線がちょろっと見えますが、金属カバーで隠されるの気にしない!

スピーカーの上には金属製のカバーがはまっているので外します。外し方は内装剥がしツールを差し込みつつ矢印の方向に押してやると簡単に取れます。戻し方も同じように奥に押すようにしてはめるとうまくいきやすいです。

※追記:2020年9月以降のモデルの場合、スピーカーがなく、そもそも配線を通すための穴が空いていないため、難易度が格段に上がってしまいます。DIYで穴を開ける等、追加の作業が必須となります。
※追記:私と同じ2019年モデルにHIFIスピーカーを中央におく場合、金属カバーが少しだけ盛り上がります。金属カバーとHIFIスピーカーが走行中に接触するため、緩衝テープを貼ると良いです。

本来の手順では左右のスピーカを外して配線をフィッシングワイヤーで引っ張って繋げていきます。標準のスピーカーを外してワイヤーを通してみましたが、緩衝材やのり付けされている部分がありましたが、そこまで難易度は高くない感じでした。リアウィンドウとの距離が近いので出来るだけ短いプラスドライバーの用意は必須です。最近アップされたチュートリアル動画があるのでページの下段にリンクを貼りました。ここの手順は動画の8:15付近です。

サブウーファーの設置

作業しやすいように内装を剥がしていきます。オートトランクを取り付けたの配線があるのでちょっとごちゃごちゃしてます。写真を忘れていましたが、内装を剥がす黒い仕切りがあり、3つのボルトを外すと右の画像のようになります。それにしてもこれだけデッドスペースがあるとは、、このスペースにサブウーファーを固定していきます。

固定していた3つのうち2つのボルトはそのまま流用しますので、無くさないように注意してください。残りの配線をサブウーファーに挿して3つのボルトを固定します。画像右上の赤丸は付属のボルトを使用します。接続部が剥がれないように絶縁テープでぐるぐる巻きにして配線を整えてから内装を戻します。

チューニング

最後にチューニングします。まずは簡単なサブウーファー側。サブウーファーはゲインとローパスフィルターの設定ができます。いろんな音を出したり後部座席に座ったりしながらお好みに調整します。テスラのセンターコンソールからもバランスが設定できます。色々試した結果、個人的にはHIFIスピーカーとサブウーファーの位置が遠いため、高音と低音を高くして中音を低くするように設定すると良い感じになりました。

※2021/1/17追記
続いてスピーカー側のチューニングです。まずはアンプ側にUSBを繋いでWindowsのPCに繋ぎます。PC上に以下のURLからVersion E DSP48_31.exeというファイルをダウンロードします。

https://github.com/Hansshow/Model-3-Audio-Verision-E-DSP-software

exeファイルをダブルクリックするとチューニング画面が開かれます。

私は音響のエンジニアではないので、詳しい説明ができませんが、概ねこんな感じとなります。赤で囲った部分のつまみを調整することで音量を調整し、スピーカーマークのボタンを押すとミュートできるので、1つずつ調整できたりします。デフォルト設定の場合、全てのOUTPUTが最大音量となっているので、ちょっとうるさく感じます。このツールで好みに合わせて調整していきます。

私の場合、フロントスピーカーを抑え気味、さらにサイドも少し抑え気味。リアスピーカーは離れているのでデフォルトの最大に近い状態にするとちょうど良い感じです。このツールを使うと車側で設定できる設定より細かく設定できるので、テスラ側のトーン設定も全て0.0dB、バランスも中央とデフォルトの設定としました。また、元々左ハンドル仕様となっているため各Delayの数値を入れ替えています。私の設定をアップロードしておきます。ソフトのimportで設定を取り込むことができます。

座席の高さや座高の高さ等により、聞こえ方が変わりますし、参考程度にしていただけると幸いです。デフォルトのままでもそこそこ良い音が出ますが、その他にも細かい設定ができます。スピーカーの距離に応じた調整やバランスを整えることで同じスピーカーでもかなり印象が変わります!最高の音に追い込んで行く作業(チューニング)が必要になります。

チューニングについて別途記事を作成したのでこちらをご覧ください。

モデル3スタンダードレンジプラスの完全プレミアムサウンド – チューニング編

所感&紹介コード

ブログだけでは伝わりきれないですが、正直、私は感動しました。SR+の標準のスピーカーも非常に良くできていますが、表現できる音(周波数)には限界があります。その領域を補ってくれる&既存のスピーカーをパワーアップしてくれるので、このキットは間違いなく「お勧め」です。以前紹介したオーディオアップグレードも良いですが、ご予算が許せばこちらの方をお勧めしたいです。久しぶりに良い商品に出会えました。

取り付け後、この商品を販売しているHansshowに感謝のメッセージ送った所、紹介コードを発行していただきました!オーディオアップグレードを検討されている方、是非のコードをお使いください。購入時のカート画面のクーポン欄に入れると15%割引されます。

コード:RatonEV

Hansshow紹介コード専用リンク

※追記:紹介コードは↑のリンクからアクセスしないと適用できないようです。カートに追加後、カート画面に行き、Apply Discount Codeでコードをお使いください。(問い合わせが多かったのでこちらにも記載させていただきます。)

チュートリアル動画

追加:新しいチュートリアル動画がアップされていたのでリンク貼っておきます。

おまけ

TIDAL(タイダル)というサービスをご存知ですか?日本にはまだ未上陸ですが。Spotifyと同じような音楽ストリーミング配信サービスです。Spotifyと異なる点はCDと同じクオリティの1,411kbpsで配信しているという点で、音楽志向の強いサービスです。(ちなみにSpotifyは最大320kbps)

そのTIDALが追加されると先日のバッテリーデーでイーロンマスクがポロッと話していて、もしかするとテスラの次期メジャーソフトウェアアップデート(V11)に追加されるかもしれません!オーディオアップグレードしたスピーカーで流すのがこれから楽しみです!

TIDAL

https://tidal.com/

オーディオアップグレードについて何かありましたらお気軽にTwitterのDMを頂ければお答えします!一緒にモデル3ライフを楽しみましょう!
では、また次回のブログでお会いしましょう。

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