モデル3 SR+遠出#4 房総半島

モデル3 SR+遠出#4 房総半島

テスラモデル3 SR+(スタンダードレンジプラス)でどこまで行けるか、実用性を遠出でレポートをするシリーズです。今回は房総半島の西側(鋸南-富津)を走らせたのでレポートしたい。出発地は世田谷某所、行程は1泊2日。目的地は「Beachside Onsen Resort ゆうみ」という宿泊施設でテスラが展開する目的地充電施設(デスティネーションチャージング)を利用させて頂いた。目的地充電があるため、今回充電計画は一切立てず、気ままに旅をした。

今回の走行条件も以下とした。
・法定速度内で±10%の範囲
・基本的にAP(オートパイロット)を使用
・エアコンは自動モード20℃設定
・純正のスタッドレスタイヤ装備

走行ルートはアクアラインから千葉に入り時計回りで鋸南→富津→木更津で走行した。

1日目

昼過ぎ、天気は雨、気温は7度。出発時の残量は82%にて出発した。アクアラインを抜けて千葉に入り目的地である宿泊施設に向かうが、その前に隠れ家カフェでひと休憩してから向かうことにした。走行中は強風とともに強い雨が降る時もあれば急に小雨になったりと変化が大きかった。その中で役に立ったモデル3の機能が「オートワイパー」であった。カメラが雨の量を判断し、自動でワイパーの速度を変更してくれる機能だが、このオートワイパーにはディープラーニングという技術が使われており、雨滴100万枚以上の画像を学習データを元にフロントガラスに付着する雨滴や天候変化を検出し、ワイパーの頻度を決定しているのだという。ワイパーの頻度はやや適切に思えるが、フロントガラスを撥水加工しているため、少しだけ遅くてもいいかなと思う部分があった。大雨でワイパーが乱暴すぎて時々マニュアルに切り替える場面もあった。しかし、このような調整は記録され、将来のアップデートの教師データとなるようだ。また、悪天候でもオートパイロットは途切れることなく、IC出口まで走行した。

富津中央ICで降り、隠れ家カフェに向かった。今回訪れたのはCafe GROVEという店。下の写真のように非常に狭い道を通らないとたどり着けない隠れ家。テスラの中でも一番小さなモデル3とはいえ横幅はミラーを含むと2,090mmあるため、細い道はかなり気を遣う。

約1km程このような道が続くため、テスラに乗り換えたばかり、または運転に自信のない方は避けたほうが良いと思われる。

店内はあまり広くなくお客さんが多かったので、写真は遠慮しました。公式サイトのイメージはこんな感じ。

とても居心地の良い空間でゆったりした空間です。暖かくなってきたらテラスでコーヒーが飲める。

カフェで休憩後、今回の目的地であるBeachside Onsen Resortゆうみへ向かった。鋸南に位置し、全室オーシャンビューの宿泊施設である。ここを選んだのもデスティネーションチャージングがあるという理由が半分ある。デスティネーションチャージングはテスラユーザが無料で利用できる充電施設である。主に宿泊施設や駐車場にある設置してある。日本国内でもかなり数存在する。電気自動車の目的地充電がある場合、ほとんどのケースにおいて充電計画からの解放される。なおかつテスラオーナーは無料で利用できる点に関しては非常にありがたい。デスティネーションチャージングの場所はテスラ公式で確認可能だ。

赤いテスラの看板がデスティネーションチャージングの目印だ。ここの施設の充電速度は7kwと表示されていた。場所によって速度は変動するが、普通充電(3~4kw位)と比べて速い。使い方はスーパーチャージャーと同じくプラグを刺すだけで自動で充電が開始される。

電費:192.3Wh/km 平均気温:6.7℃    
走行距離:98.96Km 消費:82%(300.58km) → 44%(160.21km) 19.02KWh  
デスティネーションチャージング充電 5時25分 44% → 100% 0円 

Beachside Onsen Resortゆうみでは毎朝オーナーが自ら競り落とした新鮮な魚介を頂くことができ、どれも美味。部屋にはビールやお酒があり、無料で飲めるのが地味に嬉しい。身も心も車も充電できるオススメの宿だ。

2日目

2日目は晴天9.8℃。特に充電を考えず気ままにドライブ。コースとしてはすぐ近くの道の駅、保田小学校に寄り、そのまま海沿いを北上し、富津岬までドライブして帰宅するシンプルなコースだ。

時速40-60km位の速度で富津岬まで走行した。デスティネーションチャージングでの暖気が済んでいたこともあり、意外にも良電費。ガソリン車でいう燃費を示す電費、107Wh/kmはスタンダードレンジプラスでいうと無充電で約500km走れるというスコアとなる。標高のデータを見てもそこまでずっと下り坂でなかったため、改めてモデル3の電費の良さを実感した。

富津岬での観光を済ませ、食事をして帰路についた。木更津南ICから高速に乗り、アクアラインを通って自宅方面に向かう。アクアラインは海底を繋ぐトンネルを走るため、どうしてもテスラのナビでは正確に位置が表示できず、渋滞中何度も再ルートのアナウンスが車内に流れた。中央環状線C2やカーブが多いトンネルでよくナビの現在位置が狂ってしまい、ナビが中断してしまうことが多々発生する。慣れている道ならともかく初めて通る道でこうなるとかなり焦る。この点明らかに日本製のカーナビより劣っている。どうにかならないものかと思うが、それを含めテスラクオリティに慣れるしかない。

一部データの欠落があったが、走行データはこのようになった。

費:128Wh/km 平均気温:9.5℃    
走行距離:120.09Km 消費:100%(363.55km) → 65%(238.75km) 15.45KWh  

総括

総走行距離:219.05km 総合電費:157.3Wh/km 
消費:34.47kwh 電気代:0円(デスティネーション)+約250円(家充電)=約250円

・デスティネーションチャージングがあると充電計画から解放される。しかも無料
・時速60kmくらいで走行すれば空気抵抗も少なく、スタンダードレンジプラスでも500km近く走れるスコアを容易に出せる
・スタンダードレンジプラスでも無充電で千葉のツーリングは可能。(いざとなれば木更津SCがある)
・地下を走行する場合、高確率でテスラナビが狂ってしまうので注意

では、また次回のブログでお会いしましょう。

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