モデル3ソフトクロージャードア取り付け

  • 2021.01.06
  • DIY
モデル3ソフトクロージャードア取り付け

ソフトクロージャーキット(Tesla Offer Soft Closing Doors MARK3.0)の取り付けに成功したので作業イメージとポイントをブログにしたいと思います。初心者DIYプロジェクトも第6弾と謳っていますが、間違いなく初心者向けではないので、もし興味のある方はこの記事を参考に十分吟味してからご購入ください!

作業時間は15時間、勉強時間は3時間の合計18時間。時間を見つけながら5日間に分けて作業しました。ドアの内装を2段階取り外すのと、後部座席についてはドアガラスの取り外しが必須の作業となります。これだけ見ると結構重労働ですが、日を分けてドア1枚ずつ作業できる仕組みとなっているので、全て取り付けが終わっていなくても車は動かせます。

モデル3ソフトクロージャードア

まずはどのような感じか見てみましょう。

こんな感じで、軽く閉めるだけで勝手にドアを閉めてくれます。ロック機構が2段階となっていて、半ドアの状態からでもロックしてくれます。モーター駆動音もほとんどなく、静か。なかなかクールですよね!?

このキットにオートドアハンドルといって近づいただけでドアハンドルが出てくるキットと連携もできますが、ハンドルが飛び出る感じがあまり好みではなかったので、今回はソフトクロージャドアだけ購入しました。

この商品を選んだ理由

モデル3用ソフトクロージャドアはいくつかの会社から販売されています。ざっくりですが、3社をリサーチした結果をまとめておきます。

TBRドアオートクロージャーV2

・日本で販売している
・3つの中では一番高額
・国内サポートで安心
・V2はモーター駆動音が静か

Hansshow Soft Close Door

・3つの中では一番安い
・Webマニュアル/動画あり
・チャットアプリを介したサポートあり
・モーター音が少し気になる。
・Youtuberからの評価はあまり良くない。(後日TeslaOfferに付け替えた等)

Tesla Offer Soft Closing Doors MARK3.0

・3つの中では中くらいの価格
・Webマニュアル/動画あり
・チャットアプリを介したサポートあり
・モーター音が圧倒的に静か

実物を見たのでTBR製と迷いましたが、価格が高いためTesla Offerを選択しました。

取り付けに必要なもの

1. 8, 13mmソケット(1/4)
2. ショートレンチ(1/4)
3. T-10ビット(1/4)
4. T-25ビット(1/4)
5. ワイヤーフィッシングツール
6. 内装剥がしツール
7. 絶縁テープ
8. 配線潤滑スプレー

取り付け

基本構造

全ドアほぼ同じ構造なので基本構造は上の画像のようになります。モーターとクロージャー機構を合わせて、信号用の配線と電源を繋げるだけのシンプルな構造です。電源は別に電源用の配線が用意されており、ドアと車体側の間に配線を通すためのゴムあるので車体側からフィッシングワイヤーでドア側に通してプラグを繋ぎます。

電源

電源は車の運転席側から、アースは運転席側のカーペットの下にあるのでそちらから取りました。助手席側も同じ構造なのでどちらから電源を取ってもOKのようです。この電源から伸びる配線は2本に分岐され、1本は車の右側、もう1本は左側へとわかれます。車の左側にはセンターコンソール下の通路からカーペットの下を通します。

フロントドア

まずは内装を剥がしていきます。ドアの内装は2段階剥がす必要があり、これがまた骨が折れる作業です。しかし内装さえ剥がしてしまえば取り付けて、電源と繋ぐだけのシンプルな構造です。

取り付けを検討されている方は、作業中はドアを閉めないようにしましょう。モールとガラスが接触して傷になる恐れがあります。

まずはドアパネルを外します。T-30ビットか六角レンチを使って3つのボルトを取ります。

ボルトを取ったら内装剥がしツールを写真の位置に差し込んで手前に引きます。ボンっとピンが外れる音が鳴ったらそこから手を入れて手前に引っ張る感じで全てのピンを剥がしていきます。全てのピンが外れたらグラグラになるのでパネルを持ち上げるようにすれば取れます。これで1層目はOKです。

あとで取り付ける際も逆の手順でウィンドウ付近に引っ掛けるところがあるので上からスライドして置き、ピンの穴が合うように調整後、ひたすらパネルを叩いてピンを留めるイメージです。

1層目の裏側にある白い吸音材をめくりパネル側に接続されている配線を全て剥がしていきます。パネルに固定用のピンがついているのでそちらも内装剥がしツールを駆使して外していきます。下部のLEDライトに接続していないとドアが動作しないのでLEDだけ外しておくとあとでテストがしやすいです。

内側の内装に止まっているボルトを8mmソケットで全て外していきます。内側の内装は手前に引っ張るだけで取れますが、外すと同時にボディ側に固定するための金属製のピンが吹っ飛びます。9割以上の確率で飛びます。必ずドア側のボディ内部に落ちているので回収して内装側に戻してあげましょう。

そしてここでRatonはやらかしました。内装のコネクターを全て剥がしている最中に配線がするっと抜けて破壊していました。このコネクターはウィンドウなので助手席側のウィンドウが動作しなくなりました。とりあえず応急処置で配線をコネクター側から抜き取り、それぞれ絶縁テープでぐるぐるまきにしてくっつけてやりました。後日コネクターを新しく買って繫いてあげます。DIYとは破壊と隣り合わせだと痛感しました。

内装が全て剥がれたらソフトクロージャを取り付けていきます。取り付け具をボディ側に出っ張っている赤○の部分のボルトがあるので引っ掛け、左側の穴を通してネジ締め。下の配線が固定されているので外して取り付け具の穴に差し込みます。

写真を忘れましたが、純正のクロージャー機構をT-25でボルトを取り外し、製品と取り替えます。クロージャー機構を入れるスペースはとーってもタイトですが、画像のようなスペシャルなアングルで入れると魔法のように入れることができます。入れたらT-25でボルトで締めます。

最後に電源の配線を管を通してドア側に通します。フィッシングツールと潤滑剤を使ってぐいぐい通していきます。オートトランク程難しくはなかったです。

最後にテストします。外しておいたLEDライトだけ差し込んであげるとドアが動作します。一回マイナスドライバーか何かでロック機構のロックを引っ掛けて、擬似的にドアが閉まった状態にします。その後、ドアハンドルを開けてロックが解除されるかを確認します。2段階ロックも確認できたらテスト完了です。

私の場合、フロントドア1枚あたり3~4時間くらいかかりました。

リアドア

リアも同じように内装を剥がしていきます。緩めるボルトは2箇所だけ、フロントと比べて配線や取り外すボルトが少ないのでリアの方が比較的早く作業が終わります。

同じように1層目の内装を剥がし、配線を全て外していきます。1層目と完全に分離したら2層目の内装とボディ側を固定するボルトを取っていきます。周りのボルト(8mm)だけで内側のボルトは外すと大変なことになるので外さないようにしましょう。

次にウィンドウを外すために運転席側からウィンドウを操作して紫の○にボルトが出るように調整します。ボルトが見えたらこのボルトを13mmソケットで取ってあげます。ボルトを回すとガラスがミシミシという音が出ますが、気にせず緩めます。ガラスを戻す際は、一旦このボルトを仮止めしてウィンドウを固定し、ドアをボディ側に近づけてずれていないか調整してからボルトを締めます。

ウィンドウを外す前に雨除けのゴムを外します。左右ピンでロックされているので両方とも手前に引っ張ると外れます。

完全に取り外さず、少し外れた状態で放置します。そのあとウィンドウを両手で真上に持ち上げます。落とさないように注意です!

あとは2層目の内装を手前に引けば剥がれます。フロントと同じようにピンが吹っ飛ぶので回収して所定の位置に戻しておきましょう。

あとはシンプルで取り付けるだけです。取り付け具を固定する際は既存の配線を取り外してその穴(赤○)にネジで取り付け具を固定します。取り付け具に既存の配線を固定する穴があるので、その穴に差し込んで固定します。

続いてクロージャー機構を純正のものから取り替えます。白いクロージャー機構が純正の物でプラグが1つ刺さっています。このプラグのロックを外して新しいクロージャー機構にすり替えます。純正と同じ場所にプラグがあるので挿しておきます。

最後に電源をフィッシングワイヤーでドア側に送ってあげます。全席のシートベルト下の内装を半分くらい剥がし、その隙間からフィッシングワイヤーで配線を通します。その後、ボディとドアを連結するゴムのトンネルを通してドア側に配線を通していきます。

あとはフロントと同じ要領でLEDライトを差し込みテストすれば完成です。

まとめ&所感

標準のモデル3のドアの開閉音は他の車と比べてチープで金属が接触するような音がしますが、このキットを取り付けてからは優しく閉めるだけでロックがかかるのでそのような音とはおさらばできそうです。クロージャーのモーター駆動音はほぼ聞こえないため、ドアが吸い込まれるようで高級感が出ました。また、純正のクロージャーと比べて内側からドアボタンを押した後の反応が速いように感じました。

元々モデルSとXには標準でついてくる機能がモデル3にはないので、この機能が欲しいという方もいらっしゃるかと思います。ソフトクロージャドアの機構はとてもシンプルですが、内装剥がしと戻す作業に多くの時間と労力が必要ですので、全ての人にはお勧めしません!やる気のある方や腕に自信がある方は是非挑戦して頂きたいです。

Model 3 Soft Closing Doors (MARK 3.0)

公式サイト

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では、また次回のブログでお会いしましょう。

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