超初心者DIYプロジェクト第3弾。Tesla OfferのModel 3 Electric Tailgate (MARK 2.5)いわゆるオートフランク/パワートランクをDIYでの取り付けに成功したのでレポートしたいと思います。かかった時間は作業時間4h、最終調整1h、勉強時間3hの合計9時間。結論からお伝えすると超初心者DIYの私にとっては少々ハードルが高かったですが、ポイントさえ抑えれば誰でもできます!
まず出来上がりがどんな感じか見てみましょう!
ソフトクロージャー機能がついているのでとても静かに開閉ですることができ、非常に実用的でとてもに気に入っています。トランクの開閉は車体側に取り付けた物理スイッチ、車内のコンソール、携帯のテスラアプリ、キーフォブから操作できます。
この商品を選んだ理由
オートトランクはいくつかの会社が販売していて、どれを選べば良いか迷いました。日本国内だとTBRパワートランク、海外の情報を調べてみるとHansshowとTesla Offerがよく比較される動画やブログが目立ち、海外では実質2強のような感じでした。レビューやHPを見てそれぞれの特徴を端的にお伝えすると
Hansshow Power Trunk V4
・アフターパーツ専用の中国企業で自社工場で全てのパーツを製造
・ソフトクロージャ、挟まれ防止、走行中開閉防止機能付
・価格が圧倒的に安い
・Webマニュアル、動画マニュアルあり
・CAN接続で安全機能を備えているが、動作しないことがある。今後SDカードによるアップデートがあるかも
・ストラットとウェザーストリップが接触するため、長期間使用するとウェザーストリップのゴムが痛む傾向がある
TBRパワートランク v2
・日本でパワートランクと言ったらこの企業
・ソフトクロージャ機能(安全機能は未確認)
・3つの商品の中では一番高額
・Webマニュアルあり
・国内サポートで安心
Tesla Offer Electric Tailgate MARK2.5
・香港のテスラアフターパーツメーカー
・ソフトクロージャ、挟まれ防止、走行中開閉防止機能付
・3つの商品の中では中ぐらいの価格
・動画マニュアルとWebマニュアルあり。(分かりやすい)
・ストラットとウェザーストリップは接触するが、ストラット側に緩衝緩和用のゴムがついている。ウェザーストリップに跡は付くが、ゴムは痛みにくい。
どの商品も純正の配線を傷つけることないため、保証が受けられなくなるということはないというのが嬉しいポイントですね。
取り付けに必要なもの
私が実際に使った工具を紹介します。
1. 10mmソケット(1/4)
2. ショートレンチ(1/4)
3. T-20ビット(1/4)
4. マイナスドライバー
5. ワイヤーフィッシングツール
6. 内装剥がしツール
7. トルクレンチ(3/8)
8. 絶縁テープ
9. T-45ビット(3/8)
ワイヤーフィッシングツールはちょっと硬くて使いづらかったので別のものがいいかもしれません。あとで紹介しますが、ワイヤーを通す時の潤滑スプレーがあるとなお良いです。
取り付け
まずは全体図を把握します。
それぞれのパーツを取り付けてそれらを全てコントローラーに繋げれば動くという割とシンプルな構造です。
物理ボタン設置
開幕からいきなり大きな試練が立ちはだかります。それはトランクの内装を剥がしです。ちょっとコツが必要で右の画像にある青いピンは引っ張るだけで取れるのですが、車体側にもう1つ白いピンが存在します。そのピンはスライドして入れるタイプなので作業としては青ピンを外しつつ、最後に赤矢印の方向に引っ張って取るイメージです。下に引っ張るとピンを破壊するかもしれません。
白いピンは車体側に残り、車体側に残った青ピンは内装側に戻しておきます。あとで内装を戻す際は白ピンに引っ掛けつつ、内装を叩いて青ピンを固定するようなイメージです。
ここからが最難関といっても過言ではない配線を通していきます!フィッシングワイヤーに配線をぐるぐる巻きにして管を通します!
ゴムなのですべりが悪く力任せに配線を通していたらハプニング発生!なんと管の中間くらいでぐるぐる巻きにした配線とフィッシングワイヤーが取れてしまい配線が管の中に残ってしまいました。全てを戻してもう一度フィッシングワイヤーとワイヤーをまきまきしてリトライすることにしました。マニュアルの動画ではいとも簡単に通しているので侮っていました。潤滑剤は必須です!とはいえ用意していないので、家にあったベビーローションをワイヤーに塗りたくって再トライしました!
今度はいとも簡単にいきました!車内に配線を通しておきます。上側はボディの裏側から配線を通してコントローラーに挿しておきます。コントローラーからは緊急脱出用の仲介プラグと外部スイッチの信号を受け取る仲介プラグと内装に取り付けるスイッチと繋げていきます。
あとで開閉テストをするので内装は付けないでそのままにしておきます。
電動ストラットの設置
マイナスドライバーで純正のストラットを外していきます。リアウィンドウに接触するとウィンドウにヒビが入るので梱包材を切って挟み込んでガードしています。
電動ストラットの取り付け自体は簡単でした。
ストラットの配線を車内に通す必要があります。テールランプを外して通す方法もあるようですが、Tesla Offerではトランクのゴムの下をくぐらせる方法が一番簡単とのことで今回はそのようにしました。左右ともくぐらせて、この後コントローラーに繋いでいきます。コントローラーは車の右側に設置するので左側のストラットの配線には延長コードが準備されています。
電源
続いて電源を取りに行きます。電源は車の運転席側から取ります。
赤いところはマイナスドライバーでピンを取ります。紫のところはT20ドライバーで取ります。全てとれたら垂直におろせば簡単に取れます。この後、最後の難関が待っています。画像の右上を覗くと赤まるで囲った部分を確認できます。これが電源で10mmの六角ソケット+ショートレンチを組み合わせて緩め、C型の電源を挟んでまた締めます。直接目視できますが、作業をする時は手が邪魔になるため手の感覚だけで作業することになります。
ちなみにDIY初心者の私はここでやらかしました。それは電源を緩める途中で他の配線と接触し、火花が飛び散りました!(焦げ臭い!)他の配線は出来る限り端に置いて作業しましょう!難しい場合は配線をフランク側に回してバッテリーから取る方法もあるそうです。
こんな感じで接続できました!ここは本当に苦労した。。。
CAN接続
比較的簡単でした。
後部座席側の中央からCAN信号が取れます。内装剥がしツールでこの部分を引っ張ると簡単に取れます。配線を運転席からフィッシングワイヤーで通して、
既存の配線と仲介させます。終わったら配線を奥に詰め込んで内装を戻します。
電源とCAN配線は束にしてトランク側に通していきます。内装の裏側に押し込む感じでトランク側に送ります。
ソフトクロージャーロックユニット
既存のロック部品を外してT-40ビットとトルクレンチ(3/8)を使って付け替えます。画像左下に見えるのがソフトクロージャーのモータです。梱包されていた緩衝材をガムテープでぐるぐる巻きにして内装の裏側のトランクの空きスペースに入れました。
室内灯の配線
トランクオープンと同時にライトが付くようで左右の室内灯とコントローラーを繋げます。配線は内装に隠していくような感じで設置していきます。
コントローラー接続とテスト
全てのパーツをこのコントローラーに繋げます。コントローラーは任意の場所に付属の両面テープで固定できますが、私は次回のDIYプロジェクトのため、一旦緩衝材で包んでこのままにしておきます。赤いボタンが付けばスイッチON.
この状態で物理ボタンを押して、ちゃんと閉まるかテストします。
物理ボタン設置
最後に内装にドリルで穴を開けて物理ボタンを設置します。ドリルのビットは付属しているので新しく用意する必要はありません。取り付け場所はどこでもいいそうです。実は私、生まれて初めて電動ドリルと持っています。緊張しながら、えいっ!あっさり穴を開けることに成功しました。
穴に物理ボタンをいれて固定具を付け、内装戻せば完成!!
…おや?左右間違えた!!?右に設置するつもりが左に設置してしまったようです。荷物を右手で持って、左手でスイッチを押すからいいよね!?と自分に言い聞かせています。皆さんもご注意ください!!
この物理スイッチを長押しすることで開閉速度を設定することができます。長押しするとピーという音がします。しばらくするとピーピーと2回なります。鳴る回数=速度で最大6に設定できるようなので6に設定しました。
調整
テスト時に一発で成功できればいいのですが、私の場合、ソフトクロージャーが最後までロックしてくれないという問題に直面しました。TeslaOfferのRaymondさんにWhatUpというアプリで問い合わせたところ、ソフトクロージャと上のロック機構が並行になっていないまたは上部ロックと接触している可能性があり、緊急停止機能が働いてしまっているとのころでした。トランクを下げながらソフトクロージャー側のロック機構を合わせてみると少しずれていたので修正しました。
それでもうまくいかなかったので閉める力をレベル2(強め)に変更しました。コントローラーの黒いボタンを長押しすると変更可能です。レベル2の場合、問題なく閉まりました。しばらくレベル2で動かして再びレベル1にしたところ直りました。
Raymondさんはレスが早く、私のために調整のしかたの動画を作ってくれたり非常にサポートが手厚いです。Raymondさんお世話になりました!
まとめ
Tesla Offerのオートトランクの取り付けは私のような初心者にとってはハードルが高かったですが、3つの山のポイントを抑えれば乗り越えられます!
1. 内装剥がし&戻し(白ピンは引っ掛けタイプと青ピンは押すタイプ)
2. ワイヤーフィッシングを使う時はベビーローション。じゃなくて潤滑剤を使う
3. 電源を取る時はなるべく他の配線を避けて作業する
これから挑戦される方の助けになればと思っています。何かありましたらTwitterのDMでお答えします!
ちなみに1週間半程使ってみてストラットとウェザーストリップの接触痕です。今のところ問題はないかなと思っています。
おまけ
ちなみに2021年版モデル3から標準で電動オートトランクがついているので本当に羨ましいですね!電動ストラットは1本だけのようで、とても静かです。やはり物理ボタンは右側ですよね..(笑)
では、また次回のブログでお会いしましょう。
参考:
https://www.teslaoffer.com/product/model-3-power-liftgate-soft-closing/
https://www.hautopart.com/product/tesla-model-3-automatic-frunk-and-trunk/
https://b-right.jp/original/