テスラウォールコネクタ設置時に注意したい出力設定

テスラウォールコネクタ設置時に注意したい出力設定

今回はテスラウォールコネクターの出力について、設備設置前に知っておきたいポイントを記事にしたいと思います。

充電時間の長時間化問題

我が家ではもともとテスラモデル3 RWDに乗っていて、最近モデルYロングレンジに乗り換えました。自宅充電設置時は24Aの200V充電で大体4.8kw(アプリ上では5kw)で充電ができていました。当時のモデル3 RWDのバッテリー容量は50kwhと大体すっからかんの状態から10時間程あれば満充電にすることができていました。

しかしロングレンジモデルに乗り換えた時、急にこの5kwの速度が遅く感じるようになりました。なぜならすっからかんの状態で自宅に到着してもバッテリー容量が大体75kwhなので15時間以上充電に時間がかかってしまうわけですね。

限られる充電時間

我が家ではまちエネのEV充電し放題プランに加入しており、その無料の時間帯は深夜1〜5時の間となります。なるべくこの4時間の間に充電をしたいわけです。その場合、5kwの速度で4時間充電すると20kwh、つまり一晩で大体30%以下の容量しか充電することができず、このままだと満充電まで3日ほどかかることになってしまいます。

まちエネEV充電し放題プランについてはこちらの記事もご覧になってください。

充電高速化と設計見直し

限られた時間帯に十分な量の充電するためには充電速度upがかかせません。というわけで我が家ではメインのブレーカーは60Aとなっていますのでなるべく60A以下でなるべく高速充電を実点でき、かつコストも抑えられる構成を検討しました。

元々はメータから60Aの分電盤に集約し、そこから車にvvf2.6ケーブル+30Aブレーカーを通して車に流していました。この場合、先ほどのように5kw程度しか充電することができません。この30Aを50Aブレーカにすると充電速度も上がるのですが、ケーブルの太さが細いためケーブルが対応していないんですね。太いケーブルを引き直すとなってもかなりコストがかかってしまいますし、家側の分電盤のスペースも限られています。

そこでスマートメータ分岐工事という手法でメーターに一番近いところで家と車に分岐します。一方を車側に50Aを設置、もう一方を家の60Aに分岐することで解決しました。スマートメータも近くで分岐することによって余計にケーブルを引く必要がなくて経済的です。元々あったウォールコネクタは200V充電コンセントに切り替えます。

ついでにウォールコネクターgen2をgen3にチェンジしました。かなりスマートになりました。

充電プラグの色も違います。

9kw出るようになりました。

これで深夜時間帯に9kw×4時間で36kwhと半分は充電できる状態になりました。

費用

色々相見積もりをとってスマートメータから分岐してくれる業者にお願いしたところ大体10万前後でした。配線引き直しになるとブレーカとスマートメータとの距離によりますが、20~30万オーバーでした。費用を抑えるならスマート付近で分岐すると良いのではないかと思います。

また、家を新築する際に200Vコンセントを出しておくように色々にお勧めしていましたが、速い充電速度を実現するためにはもっと太いケーブルを引き直す必要があるので、るべく大きな構成で分電盤と配線を検討しておくことをお勧めします。

本当は太陽光の余剰を車に蓄えて使う方法が良いと思いますが、我が家の場合まだ卒FITまでまだ少し時間があるお宅は充電高速化を検討しても良いのではと思います。

では、また次回のブログでお会いしましょう。

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