モデル3がカーオブザイヤーに選ばれなかった理由について

モデル3がカーオブザイヤーに選ばれなかった理由について

日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY:Car of the Year Japan)は、日本国内で販売されてる車から最も優秀なものに授賞するものとされている。米国のPopular Mechanicsも同じようにカー・オブ・ザ・イヤーを毎年行っており、 2018年にモデル3は1位を獲得した。 また、ドイツ本国でもTHE GOLDEN STEERING WHEELカーオブザイヤーというものがあり、ミッドサイズ部門でBMWやAudiを抑えてモデル3が受賞した。 2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーではモデル3は必ずTOP10に入ると確信していた。結果は驚くことに、

TOP10入りすらしていなかった。

この結果に対して私が良くYoutubeで拝見させていただいているモータージャーナリストの五味やすたかさんは「メディアに対する認知不足」という風に語っています。

彼の主張には完全同意。実際にテスラはテレビCMや広告を出しておらず積極的にメディアを通じて発信する姿勢はない。同じBEVでジャガー I-PACEが5位となっていたのを見るとテスラと差があることは頷ける。しかし、こんなもので差がついてしまっていいものか、疑問に思う。

選考はまずはノミネート車から選出が行われ、TOP10に絞る。その後、10台試乗会が行われ、審査員が持ち点25点からTOP10に点数を振り分けるのである。しかしモデル3はこのTOP10に残らなかった。選考する側の60人全ての方が公平にモデル3に試乗する機会があったかは不明だ。 また、審査員のプロフィールを見ると20~30代の人が60人中約2名(年齢不詳の方は除く)と年齢層を見ると高齢化が目立つ。公平性という点で問題と感じる。

仮に上記の問題がなかったとしても恐らく一般的な日本人の感覚だとモデル3をいきなり好きになれる人はまだ少ないように思う。むしろ少し気持ち悪いと思う人も多いのではないか。
・ダッシュボードに何もない(車として物足りない感)
・速度計が正面にない
・エアコンの吹き出し口がない
・ チリが合っていない(品質問題)
・グローブボックスはわざわざタッチパネルから操作
・EV(エンジン音がしない、気持ち悪い)

現代において決して万人受けする車とは思わない。しかし、私のモデル3に何人も同乗/運転させたことがあるが、みんな口を揃えて「この車、最高だわ。。」と言う。品質など気にならないくらい最高の体験がそこにあるからだ。まだまだテスラの存在を知らない人も周りには多く、モデル3を皮切りに日本国内のテスラ車もこれからどんどん増え、認知が加速されていくでしょう。テスラが日本カー・オブ・ザ・イヤー TOP10に入る日は近いと思われる。

さて余談かもしれないが、米国のPopular Mechanics 2019カーオブザイヤーだった車はなんでしょう?

KIA Niro EVというクロスオーバー型BEV車だ。この車もモデル3のスタンダードレンジプラスと同じくらいの航続距離(400km)近くあり、さらに低価格で販売している車だ。これ以上詳細は、また脱線してしまうため、次の機会にする。2年連続BEVが選ばれているため、明らかにEVにシフトしてきていると感じられる。テスラは2020年(日本は2021年?)クロスオーバーSUVのモデルYの投入を予定しているが、次回のカーオブザイヤー選考時はTOP10入りして欲しいものだ。

では、次回のブログでお会いしましょう!

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