納車された電気自動車がどれ程走行できるか、納車されたら試したくなるのは私だけではないはずです。公式に掲載されている605kmはどこまで真実か。今回は我が家のファミリーカーのテスラモデルY ロングレンジAWDで東京-福井間を検証したので紹介したいと思います。
走行ルート
今回検証したルートは東京世田谷の砧スーパーチャージャー(SC)から福井SCまでの約500kmとなります。
今回は以下の条件で走行しました。ごく一般的な条件で良い電費を叩き出そうとはしていません。
・天気は曇りのち雨
・気温は22度
・エアコン温度21度自動
・19インチ純正タイヤ・ジェミニホイール
・100km/h巡行と80km/h制限の時は流れに合わせる
道中2回ほどトイレ休憩を含めて6時間29分の走行となりました。
このルートを選んだ理由としてはモデルY LRの限界であろう距離500kmというジャストであったことと単純に福井に訪れたことがないためですね。
スタートは砧スーパーチャージャー
まずは100%まで充電します。テスラナビでは航続距離526km表示となりました。まだ充電できそうな挙動でしたが「充電が完了しました」との表示でしたので出発します。
目的地をセットします。テスラナビでは到着時予想残量は4%と表示されると同時に目的地までにどこかで充電するように推奨する警告が表示されています。とりあえず出発します。
走行・所感
300km地点通過時の固定カメラから撮った写真です。丁度名古屋のちょっと手前あたりを走行していてここの電費の結果によって途中の岐阜羽島で充電するかの判断基準にしようかと思っていました。
結果は300km走行時点で37kWh使用という結果でした。モデルY LRはMax 78.1kWhで実際に使用できる容量は75kWhとなりますので、あと残り300km程走れるという計算になります。公式サイト記載の航続距離と同じくらいですね。こんなに大きな車体でこの電費が良すぎてかなり驚きました。
この時テスラナビの到着予想残量は19%を指していました。恐らく新東名高速の制限速度を100km/hで走行していたため、少し予想残量が増えたと推測します。そのまま約70km先の金沢 SCまで行けるかと思い金沢SCに目的地をセットすると残り3%と表示されていました。…行けなくはないですが、天候や不測の事態に備えてまた眠気も限界だったので元々の目的地である福井 SCを目指しました。
走行中の天気ですが、8割曇り2割程雨で水飛沫が上がる程度の路面でした。気温は21度前後と電気自動車にとってはかなり良いコンディションです。
目的地に近づいてきました。到着時予想残量は11%
インターが見えてきました。ここから約8分一般道を走行で到着です。
東京-福井間の無充電走破達成です！！
結果
500kmジャストで走行し、使用したエネルギー量は66kWhなので131Wh/kmとなりました。100km/h巡行で走行していたのでかなり電費が良いかと思います。(モデル3に乗っていた時より電費が良い気が。。)金沢SCまでいけたかというと微妙な所ですね。残り9kWhで同じ電費で走行できたとしても70km程なのでバッテリーのバッファを少しだけ使って到着する形となるかと想像します。
走行時も常にオートパイロットなので基本的にハンドルを軽く握って前を注視すれば良いので、マニュアルで運転するよりもかなり楽です。シートも絶妙な硬さで500km近い走行で疲れはしますが、その疲れは最小限な印象です。2023年製のモデルYはサスペンションが新調されたようで乗り心地は前年のモデルよりコンフォート寄りのせいか高速走行は非常に快適です。
ただ、忘れないで頂きたのは今回のテストは電気自動車にとってかなり良いコンディション(20度前後)であったため冬に走行する場合は同じようにはいかないでしょう。冬にまたテストするのでその時にまたブログをご覧になってください！
その後、満充電してみた
私が利用しているロガーアプリTeslaFiによると11%から満充電まで1時間3分で69.23kWh充電量となりました。料金は500km走行して¥2455で、レギュラーガソリン170円としたらリッター34.7km位です。
ただ、満充電に近づくと充電速度が遅くなる特性があるので、通常急速充電で満充電まで待つことはありません。だいたい80〜90%くらいで切り上げて次の目的地へ向かいます。
こちらのグラフの水色の線が充電グラフが%で赤い線が充電スピードを表すkwとなります。大体75%付近でkwが落ちているのがわかりますね。ちなみに75%での時点で28分でこの残量で350-400kmは走れる計算です。
では、また次回のブログでお会いしましょう。
