テスラモデル3 標準グレードの(スタンダードレンジプラス)でどこまで行けるか、実用性をレポートをするシリーズです。今回は2泊3日でモデル3 SR+で関東から山形へ行ってきたのでレポートします。目的地充電がない宿泊からの蔵王エコーラインや山形スーパーチャージャー(SC)にも寄ってきたので充電計画や使い勝手についてお伝えできればと思います。
走行ルート
関東から東北道を北上して蔵王町へ。こちらで1泊してから東側から蔵王エコーラインを通って山形SCへ。山形を堪能してから蔵王温泉にて1泊。3日目は白川ダムの水没林を見てから戻るルートです。1泊目は目的地充電なし、2泊目はpiyo chargeという目的地充電サービスを使って充電しました。

走行は基本的に高速道路はオートパイロットで法定速度で走行しました。エアコンは20度固定で使用しました。
自宅→蔵王
初日は予めairbnbで予約していた貸別荘をお借りして1泊しました。自宅から蔵王の貸別荘の目的地まで350km程あるのでモデル3の標準グレードの場合は途中で充電が必要になります。関東から北上するにあたって一番使い勝手が良いのは最近できた郡山SCです。まずはこちらを目指していきます。
スタート地点を東京ICとして満充電出発で郡山SC到着時は残20%でした。残量が少なければ少ないほどたくさん充電できるのでこの郡山SCの位置は絶妙ですね。充電速度はピーク時で166kwをマーク。


郡山SCは以前のブログでも紹介しましたが、フルーツピークスの駐車場内にあります。(もちろん今回も立ち寄りました。)道路を跨いだ目の前に公園があり、いろんな遊具が揃っています。私のような家族連れにはとてもありがたいですね!ここで子供の体力を削ってから出発すると車内の平和が保たれます。公園内に公衆トイレもあるのでお店が閉まっている時はこちらも使えますね。


ここからは蔵王まで一直線です。テスラナビにルートを入力すると別荘のあたりで残61%で山形SC到着時は51%と表示されています。蔵王エコーラインを通らないルートで表示されていますが、最悪迂回の高速道路を利用しても余裕で到着できることが確認できました。実際には峠越えと観光が入るのでナビ予想の-20%くらいを予想しています。満充電に近くなると速度が落ちるのでここらへんで充電ストップして次の目的地へ移動します。


今回の滞在先のairbnbはT-Lodge Aone3 Piccoloという場所をお借りしました。コンセント充電はできませんでしたが、自然の豊かな場所で室内にある温泉でゆったり過ごすことができます。

電費:156Wh/km 平均気温:17.23℃ 走行距離:378.9km 消費: 59.17kWh スーパーチャージャ 42分 20% → 95% およそ1100円
蔵王→山形、蔵王温泉
2日目は蔵王エコーラインを使って峠を越えて山形県へ進みます。天童まで足を伸ばしてUターンして蔵王温泉に宿泊といったルートです。途中山形SCに寄りました。出発時の残量は57%でした。
蔵王エコーラインは冬季閉鎖からオープンして1週間程だったので氷の回廊をお目にかかることができました。高い所で10m近い所もあります。


蔵王スカイラインに乗ってお釜をチラ見してから山形へと降っていきました。ちなみに山頂での残量は30%。峠を下って山形到着時は回生ブレーキのおかげで39%と9%もの電力を回収することができました。
山形で最初に立ち寄った場所はやはり山形牛のお店、meat meatというお店に立ち寄りました。ここで頂けるお肉はレベルが違います。ランチについてくるお米もまたおいしく水のように飲めます。結構な人気店ですが、山形に立ち寄ったらまた訪れたいと思えるお店でしたので紹介でした。


続いて山形SCでチャージします。SCはシベール社の駐車場内にあり、徒歩10秒のところにラスク工場見学ができるアトラクションがあります。

せっかくなので工場見学(無料)をさせていただき、向かいにお店でプレミアムバターラスク購入して車内でいただきました。製造工程を見てきたからさらにおいしく感じます。ここで25分間充電して残量は31%→86%まで回復。

ここからはいくつか観光して回りましたが、もう1だけ天童に美味しいかき氷のお店と出会ったので紹介します。弘水-KOSUI-です。製氷屋さんがやっているアイス店で口当たりが違います。山形SCから20分程なので是非訪れていただきたい。


今回の宿泊先は蔵王温泉のヴァルトベルクです。ここをチョイスした理由は良い温泉に入りたかったというのと目的地充電のpiyo chargeが使えるという点です。


少し施設が老朽化していますが、温泉は内風呂、露天風呂と少々歩いた先に野天風呂が楽しめます。スタッフも非常に親切で子供に対しても良くしてくれました。総じてお勧めです!

このpiyo chargeの充電のしやすさには驚かされました。予めアプリを入れて決済の設定し、充電器を差し込んだ後、アプリが充電器に近づいたことを検知すると充電スタートボタンが押せるようになります。充電開始を押すと表示されている料金で充電が開始されます。こちらは別途紹介記事にまとめます!


ホテル到着時は残55%でしたので大体20kw強の充電となります。充電速度が3kwでしたので単純計算7時間程で充電が完了します。本当は朝まで差しっぱなしにしたかったのですが、充電プラグを抜かないと課金し続けるシステムのようです。夜23時に完了する見込みですので面倒でしたが、就寝前に充電プラグを抜いて寝ました。ちなみにこの時外の気温は-4度で雪が10cm程積もっていました。
宿泊施設は朝まで差しっぱなしのユースケースが多いと思うので、そのような仕組みになっていると嬉しいですね。あとkwh単価がちょっと高いのがネックですね。
電費:203Wh/km 平均気温:10.36℃ 走行距離:139.79km 消費: 28.37kWh 山形スーパーチャージャー 25分 31% → 86% 26.06kwh 760円 piyo charge 6時間19分 55%→95% 18.84kwh 1,041円
蔵王温泉→米沢→帰宅
もうすぐ5月になるというのに雪が積もっていましたが、朝方スタッフの働きのおかげか道路にほとんど雪がなくなっていました。

ここから4~5月にしか見られないという水没林を見にいきます。非常に幻想的でした。この水没林の前にはキャンプ場がありデイキャンプを楽しんでいたり、カヌーを楽しんでいるお客さんがいらっしゃいました。次回はキャンプをしてみたいですね。


この日はこの後昼食をとってから帰宅するだけです。帰りも再び郡山SCに立ち寄ってから帰宅するコースです。
電費:140Wh/km 平均気温:14.04℃ 走行距離:449.65km 消費:62.74kWh 郡山スーパーチャージャー 31分 38% → 94% 26.27kwh 740円
自宅到着時の残量は20%でした。
まとめ
総合データはこちらです。
総走行距離:968.34km 総合電費:155Wh/km 消費:150.28kwh 電気代: スーパーチャージャ 約2,600円 目的地充電 1,041円 合計 約3,641円 帰宅後フル充電で+800円
データを見る限りモデル3の標準グレードでも問題なく関東から山形への旅行ができます。ロングレンジ以上のグレードにおいては最短距離でノンストップで山形SCに到達することが可能かと思いますが、余裕を見て郡山SCで充電すると良いかと思います。SCは高速道路上にはないため一度インターを降りる必要があり、時間とお金を消費するためそこだけがやはりデメリットです。
1000km近い旅を4000円前後で移動できるのでかなりコスパが良いかと思います!蔵王には目的地充電ができる宿がたくさんあったので標準グレードで十分な気がしています。
では、また次回のブログでお会いしましょう。