テスラモデル3 SR+(スタンダードレンジプラス)でどこまで行けるか、実用性をレポートをするシリーズです。今回は世田谷付近から出発し、みなかみまで行ってきました。みなかみは充電計画が不要なくらい充電スポットが多く、航続距離が少ないスタンダードレンジプラスでも電欠の心配は皆無の旅でした。一泊二日の旅で走行データとEVユーザなら立ち寄りたいスポットを中心にレポートします。
今回の走行条件は以下の通りです。
・法定速度内で±10%の範囲
・高速道路は基本的にAP(オートパイロット)を使用
・エアコンは自動モード21℃設定
・気温16-21度
・スタッドレスタイヤ
走行ルート
自宅→高崎スーパーチャージャー→たくみの里→旅館たにがわ→観光&帰宅
最終目的地は旅館たにがわとしました。環八が混雑していたので、府中スマートICから中央道→圏央道を抜けて北上しました。本当は自宅で満充電し、無充電で最終目的地の旅館たにがわに20%を残して到着する予定でしたが、うちの2歳児が悪戯で電源を抜いてしまったため、充電が開始されておらず58%の状態で出発することになってしまいました。そのため、高崎スーパーチャージャーに立ち寄っています。その後、たくみの里に立ち寄って、最終目的地に向かいます。
ちなみに充電が開始できないとこのようなエラーが出ます。本当に悪戯対策なんとかせねば。。
自宅→高崎スーパーチャージャー
自宅充電がされていないトラブルに見舞われましたが、58%で自宅を出発。テスラナビではスーパーチャージャーに22%を残して到着するとの予想が出ています。余程無茶な運転をしない限り予想通り到着できるのでそのまま出発しました。目的地に近づくと右側の画像の上部に表示されている「急速充電用にバッテリーを事前調整」と表示が現れ、しばらくすると消えます。これは到着と同時に最大速度で充電できるようにバッテリーの温度を調整しているようです。結果、予想通り22%を残して高崎スーパーチャージャーに到着することができました。
スーパーチャージャーはテスラの超高速充電器でそこらへんの急速充電器よりも何倍も速く充電ができます。あまりに早すぎて我々家族にとって休憩する暇がないことは経験済なので、今回はトイレ休憩だけしてすぐに出発ことにしました。
最大速度は124kwが出ていました。1時間あたり915km分の航続距離をチャージできる速度です。ガソリン車の場合、満タンにすることは普通ですが、電気自動車の場合、充電速度は満タンに近づくにつれて速度が落ちていく性質があるため、また、目的地まで持てば良いので充電は早めに切り上げます。そちらの方が結果的に時間とお金の節約になるのです。納車された当初はは満タン近くまで充電していましたが、最近このスタイルで充電しています。
今回の充電時間は13分でした。ここまでの走行データはこちら。
電費:132Wh/km 平均気温:21.0℃ 走行距離:136.0Km 消費:58%(207.78km) → 22%(79.26km) 17.93kWh スーパーチャージャ 13分 22% → 56% 494円
高崎スーパーチャージャー→たくみの里
まず最初に訪れたのがたくみの里です。道の駅たくみの里を中心に昔ながらの風景が広がっていて伝統的な手作り体験や地元の食材を使ったお食事が楽しめます。今回ここに訪れた目的は2つです。地元食材を使った食事と無料充電です。
ここの充電器は20kw制限ですが、時間の制限がないのが特徴です。充電器は1基ですが、到着時に空いていたので受付で許可を頂いて、ありがたく使わせて頂きました。実測14kw出ていたので、走行距離にして1時間あたり80-100kmくらいチャージできます。20kwや30kwの充電器は大体90%超えてくると速度が落ちてくるので、90%になる前に充電を切り上げた方が良いです。今回は他のEVと出会すことが無かったですが、出会した場合、充電器は1基しかないため目的地まで十分な航続距離があれば譲ってあげましょう!
立ち寄ったお店が期待以上に美味だったので紹介します。「山雨堂」というお店で地元食材をふんだんに使った和食が楽しめます。お子様ランチはありませんが、奥が広い座敷になっているので小さいお子さんでも気軽に立ち寄れます。充電器からお店まで大人が歩いて4分くらいです。近くを訪れた際は是非!
電費:179Wh/km 平均気温:18.3℃ 走行距離:63.96Km 消費:56%(202.39km) → 33%(120.06km) 11.42kWh
急速充電 97分 27.23 kWh 0円 33%(120.06km) → 89%(320.9km)
たくみの里→旅館たにがわ
ドライブと観光地に立ち寄りながら旅館たにがわに向かいました。先ほどまで晴れだったが、ここに来ていきなり雨となりました。山の天気は変わりやすいですね。写真を取り損ねましたが、途中で立ち寄った道の駅水紀行館でも無料の充電器がありました。たくみの里と同じ20kwですが、30分制限です。ここには淡水魚の水族館や足湯、川沿いの散策路があるのでドライブの気分転換にはもってこいの施設です。
雨の中、旅館たにがわに到着。この旅館をチョイスした理由は家族でゆっくりできるからと、200Vの充電器が設置してあって滞在中は無料で充電ができるからです。予約時に充電器を利用したい旨、お伝えすると快く承諾していただけました。到着時も電気自動車ということがすぐにわかるそうで、Raton(名前)様ですね!?と到着時に名前まで覚えて頂いてました。
200Vの充電口が用意されています。ここで活躍するアイテムがモバイルコネクターです。
一方をコンセントにもう一方を車に繋げれば勝手に充電が開始されます。滞在中のほとんどは雨でしたが、問題なく使えました。大きな水溜りがあったので接続部が水に浸からないようにちょっと注意しました。たくみの里で充電しすぎて、充電しようか悩みましたが、せっかくなのでお借りしました。速度は3kw出ていました。1時間あたり18-20km位ですが、出発まで時間があるのでこの速度で十分です。出発時に満タンで出発できるのは電気自動車ならではの体験ですね!
肝心な宿ですが、大変満足でした!食事も美味で個室に通されるので子供が多少歩き回っても問題ないです。宿の中や温泉では他のお客さんと鉢合うことがほとんどありませんでした。恐らく色々考慮されているように思えました。何より無料で充電できるのはポイントが高いですね!EV持ちなら一度は訪れて頂きたい、素晴らしい宿でした!
電費:130.9Wh/km 平均気温:18.0℃ 走行距離:23.6Km 消費:89%(320.9km) → 86%(307.85km) 3.09kWh 目的地充電 86% → 100% 0円
帰路
観光を含めた帰路についてはデータだけ残しておきます。
電費:134.39Wh/km 平均気温:7.8℃ 走行距離:211.09Km 消費:99%(355.31km) → 42%(149.33km) 28.37kWh
まとめ
ロングドライブ前の充電し忘れは注意ですが、スーパーチャージャーがまでたどり着けば問題なく運用できます。スーパーチャージャー充電は必要な航続距離分だけ充電すれば時間とお金を節約できます。最初のうちは慣れないですが、慣れるとこの運用が普通になってくると思います。gogoEV等で確認するとわかりますが、実は私が紹介した充電器以外にもみなかみ周辺は無料で利用できる充電器が多いです。充電計画をあまり考えなくても良い貴重な観光地だと思います。
総走行距離:435.29km 総合電費:140Wh/km 消費:60.92kwh 電気代:494円(スーパーチャージャー)+0円(急速充電)=約494円
では、また次回のブログでお会いしましょう。