電気自動車、タイヤの減りすぎ本当か?

電気自動車、タイヤの減りすぎ本当か?

先日こんな感じのEVオーナーの私が疑問に思う記事を発見しました。

電気自動車、タイヤの減り早すぎ。交換ペースがガソリン車の倍以上

https://news.yahoo.co.jp/articles/7e0718a9beec583d466b7c983d87e381de63f4d4?page=2

この記事について私の持っている実データを元に本当かどうか確認していきたいと思います。

交換ペースがガソリン車の倍以上

これに関しては同意する点もあれば同意しない点もあります。街中などのストップアンドゴーが多い場面では非常に楽に移動できます。EVはガソリン車よりも時速0kmからの初速が速いため、急発進を繰り返すとタイヤが減ってしまうのは頷けます。しかし、実際の運転で信号待ち毎にドラッグレースのような加速をすることはあるでしょうか?

加速もガソリン車よりも速い傾向にありますが、加速すると体が疲れてきます。納車したばかりは加速を試したくなるでしょうが、しばらく乗っているとそこまで急加速する場面なんてないです。その為、ガソリン車とそこまで消耗に差が出ると考えづらいと思います。

重量がかかるから摩耗が早い

これはどうでしょうか?重量がかかるから摩耗が早くなるのは当たり前ですが、EV=重い という認識も少し改めた方が良いですね。

例えばトヨタクラウンスポーツモデル3ロングレンジを比較してみましょう。

上のリンクから確認していただけますが、前者は1,810kg、後者は1,828kgと実際ほとんど変わらないんですね。RWDモデルなら1,765kgとガソリン車より軽かったりします。

もう1つ比較してみましょう。ポルシェマカンテスラモデルYロングレンジです。

前者は1920kg、後者は1,980kgとこれもほとんど差がないかと思います。

これだけの重量の差がタイヤの摩耗に影響を与えると思えません。

実際にはどうか?実データ

こちらの写真はテスラモデル3 RWD 3年目の点検時の整備記録です。下段にタイヤの溝の残量がかかれています。タイヤローテーションもしたので残量は均一で4.3mmでした。新品時は8mmです。実際にスタッドレスタイヤに交換したりしているので、3年間で実際には30000万km前後走行したデータとお考えください。

初めてのテスラだったので急発進は結構したと思います。笑 この感じですと、1年以内に交換という感じでしょうか?

その場合、3.5年で3.5万kmで一度交換する周期になりますね。ちなみにこの車はミシュランPilotSport 4というタイヤを履いていました。現行のモデル3RWDは純正でミシュランeプライマシーなので価格.comで確認するに1本25000~30000円位で交換費用含めると13~15万位になりそうですね。

個人的には私が以前保有していたスバルWRX S4という車より少し周期が早いかな?と思います。どちらにせよ、タイヤ自体が年々値上げしているのでタイヤ交換は痛い出費になりますね。泣

ちなみに EVは回生ブレーキで減速時にエネルギーを回収するので上の写真を見てみるとわかりますが、ほとんど減っていません。また、ガソリン車はオイル交換やATフルードといったパーツの交換が入ってくるのでコスト的にはトントンかな?という感覚ですね。

いかがでしょうか。この結果が高いとみるか安いとみるか。

ガソリン車がどれくらい摩耗するかデータを持っていないのでなんとも言えませんが、ご覧になっていただいる皆様のお車と比較いただいて参考にしていただければと思います。

では、また次回のブログでお会いしましょう。

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