冬のEVロードトリップ!モデルYでスキー場巡り、電池は持つのか?

「電気自動車は冬に弱い」と思っていませんか?確かに、私の モデルY ロングレンジ も春や秋に比べると 航続距離ぐんと短くなるのは事実です。でも、実際のところ、どれくらい走れるのでしょうか?
スキー場へ向かうたびに リアルな走行データを記録 している私が、 冬のEV走行事情 を詳しくお届けします!さらに、 冬にEVの航続距離が落ちる理由 や 長距離走行のコツ も解説するので、EVオーナーの方も、購入を考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
今回の出発地点は 東京IC付近。果たして、冬の寒さに負けずに目的地までたどり着けるのか? 走行データとともに、スキー旅行の実態をお伝えします!
なぜ冬にEVの航続距離は落ちるのか?
- 低温によりバッテリーの温度管理に電力消費
→ リチウムイオン電池は低温になると化学反応の速度が遅くなり、効率が悪くなります。テスラは、バッテリーマネジメントシステムがバッテリーの温度を最適な範囲に保つために、液冷システムを採用しています。低温による影響を最小限に抑えます。 - 車内と外気温の温度差による電力消費
→ エンジン車はエンジンの廃熱で暖房できますが、EVはバッテリーの電力を使って高効率なヒートポンプを使用しています。しかし、いくら高効率とはいえ車内で保ちたい温度と外気温の温度の差が出てくると電力消費が多くなります。 - タイヤの転がり抵抗増加
→ ノーマルタイヤと違い雪道やスタッドレスタイヤは抵抗が大きいので、エネルギー消費が増える。
つまり、気温が下がるほど航続距離が落ちるのは避けられませんが、工夫次第で対策も可能です。では、実際にスキー場へ向かったときのデータを見てみましょう!
1. シャトレーゼスキーバレー野辺山(長野県)
清里の先にあるファミリー向けスキー場。ゲレンデでシャトレーゼのケーキが食べられるというのが魅力!今回は日帰りで行きました。

- 到着時のバッテリー残量:約50%
- 帰宅時のバッテリー残量:25%
- 総走行距離:327km
- 外気温平均:3℃

この程度の日帰りスキーなら充電なしで十分でした。帰り道は中央道の上りでほとんどの区間が下り坂でかなりエネルギー消費を抑えることができます。
2.高嶺マウンテンパーク(長野県)
目的地は長野県小諸市の 高嶺高原にあるスキー場。今回は1泊2日の旅で、軽井沢に1泊。スキー場では充電なしの条件で走行しました。

- 到着時のバッテリー残量:40%
- 帰宅時のバッテリー残量:7%(回生ブレーキで電費向上!)
- 総走行距離:392km
- 外気温平均:2℃

バッテリー残用が一桁%になるとちょっと焦りますね。軽井沢アウトレットや関越高速沿いにはたくさんのスーパーチャージャーがあるので、安心して攻めてみました。

3.蔵王温泉スキー場(山形県)
最後は 一番遠い蔵王!1泊2日の旅で、途中スーパーチャージャーを活用しました。友人と合流するため、今回は川口から出発。

- 川口で満充電 → 山形到着時のバッテリー残量:14%
- 山形でスーパーチャージャーに1時間停車 → ほぼ満充電
- 総走行距離:810km
- 外気温:4℃

片道 370km なので、EVだけで行くにはギリギリの距離。しかし、途中でスーパーチャージャーを活用すれば問題なし! 長距離移動では「充電スポットの計画」がカギになります。

冬のEV走行のコツ
→ 出発前にバッテリーを温める(プリコンディショニング)。これにより、バッテリーの効率が向上し、充電時間も短縮できます。プレコンディションはテスラアプリから出発時刻を設定することで作動できます。
冬のEVロングドライブまとめ
冬のモデルY ロングレンジの実際の航続距離は約400kmが目安。宿泊先で充電できるとベストですが、そう都合よくいかないのが現実…。
理想は、高速道路のパーキングエリアにスーパーチャージャーが増えること!現状ではまだ少ないですが、今後の増設に期待ですね。

また、冬場のEV走行を快適にするための工夫すれば、航続距離を伸ばしてドライブできます!
冬のEV走行のコツまとめ
- 速度は控えめに走る。空気抵抗が減って航続距離が上がる
- シートヒーターを多用して暖房を抑え気味に設定する
- 出発前にバッテリーを温める(プリコンディショニング)
- 充電施設のある宿を検討してみる
これらのポイントを押さえれば、EVでも冬の長距離移動は快適にすることができます。
次回も リアルなEV体験記をお届けします!
では、次回のブログでお会いしましょう!