モデル3 SR+遠出#3 清里

モデル3 SR+遠出#3 清里

モデル3 SR+(スタンダードレンジプラス)でどこまで行けるか、遠出レポートをするシリーズです。テスラの最安値モデルで航続距離が少ないSR+でもSC(スーパーチャージャ)間の移動は容易にこなすことができるが、SCとSCの間に目的地がある場合、充電残量が厳しい状況になる可能性もある。今回はそのよう状況に近い八ヶ岳の清里サンメドウズスキー場と観光と検証目的でモデル3 SR+を走らせた。

今回の走行条件も前回と同じとした。
・法定速度内で±10%の範囲
・基本的にAP(オートパイロット)を使用
・エアコンは自動モード20℃設定
・純正のスタッドレスタイヤ装備

充電計画

今回はA Better Route Plannerを使用して充電計画を作成した。行きは山梨SCを経由し、28分程充電して目的地へ。帰りは無充電で帰宅できるプランだったが、目的地で友人がモデル3を試乗したため、立てた充電計画通りに走行しなかった。当然帰りの残量が足りなくなるわけだが、どのように対処したかレポートする。また、実際には道を間違えたりするため、プランナーが表示する残量より3~5%多めに見積もることをオススメする。

1. 世田谷某所→山梨SC

世田谷某所で友人と待ち合わせ、合流後山梨SCに向う予定であった。今回は所用により遠方から待ち合わせ場所に向かったため出発時の残量は72%。気温はこの時期にしては比較的暖かく8度。 時刻は4時、テスラナビを山梨SCに設定し、永福ICから高速に入り中央道に乗った。

中央道下り線は以下のグラフにもあるように上り坂コースのため、当然電費に影響が出てくる。また、途中濃霧が発生していたにもかかわらずモデル3はしっかり車線を捉え、APが途切れることなく走りきった

甲府のSCは甲府昭和ICを降りて3,4分程走った先にある。到着したのが5時20分。ノジマが目印であるが深夜はほとんど街灯がない。入り口の縁石に注意が必要。

電費:180Wh/km 平均気温:8.2℃     
走行距離:126.89Km 消費:72%(265.22km) → 27%(98.4km) 22.77KWh   
スーパーチャージャ充電 22分 27% → 71% 約600円 

スーパーチャージャーから左手に移動すると徒歩2,3分でマクドナルド、右手に移動すると徒歩3分くらいでセブンイレブンがある。充電計画では90%まで充電し、帰りはSCに寄らず帰宅するルートを計画していたが、友人がモデル3に試乗することになり、急遽帰りもSCに寄る計画に変更した。そのため、71%で一旦充電を切り上げた。今回はここで朝マックしたが、目的地に向かうことにした。

2. 甲府SC→清里

再び中央高速に乗り、しばらくして須玉ICで降りた。そこから上り坂が続くルートとなる。気温は氷点下近く、風も強い。

電費:225Wh/km 平均気温:1.7℃     
走行距離:31.69Km 消費:71%(262.15km) → 55%(202.95km) 8.08KWh 

清里まで私が運転したが、目的地周辺でドライバーチェンジ。141号線を北上し、試乗を楽しんでもらった。

友人の感想はこのような感じだ。
・アクセルのラグがないから高性能なスポーツカーを運転している感覚
・ハンドルは重め、好みの硬さである
・回生ブレーキの慣れが必要だが、ワンペダル走行はエンジン車より断然楽

友人は普段スバルのターボ車に乗っており、既にエンジン音が少ないため、 EVの静かな加速にはそれほど驚きが無かった模様。

一通り試乗が終わり、スキー場のオープンまで少し時間があったため、休憩も兼ねて付近で充電をすることにした。道の駅等で無料で充電できる施設はあるが、こちらも朝早いためオープンしていない。今回は「生長の家」の急速充電をお借りすることにした。私は団体関係者ではないが、一般の車両でも急速充電が無料で利用できることは非常にありがたい。写真奥に写っている車両のほとんどがEVで、普通充電で繋がれていた。普通充電は関係者専用とのこと。

驚いたことに駐車場の屋根は全面太陽光パネルが設置してあり、後で調べたところ蓄電池も設置されているという驚きの施設であった。急速充電器は2基設置してあるが、一般が利用できるのは左の1基のみ。

CHAdeMO急速充電 41分 40%(145.29km) → 90%(331.33km)

その後サンメドウズスキー場に向かい、夕方まで滑り込み。

地鶏と卵で有名な中村農場の絶品ホロホロ鳥の親子丼を食して帰路に着いた。初めて訪れたが、親子丼に入っているホロホロ鳥は噛めば噛むほど味が出てきて、丼物グランプリ入選するだけあって絶品だ。ぜひオススメしたい。

スキー場から中村農場への道は常に下り道となるため、回生ブレーキが働く。スキー場出発時は84%であったが、到着時には85%となった。電費を見ると-35wh/kmと表示され、残量が増加していくからEVは面白い。

(撮影時の残量は84%)
現地総消費電力:90%(331.33km) → 82%(299.05km) 

3. 清里→世田谷某所

回生ブレーキの暖気が十分でなかったため、弱めの回生ブレーキとフットブレーキを入れつつ坂を降りる。行きと同じように須玉ICから高速に入り、中央高速に乗る。出発時点で82%と残り150km程度を走行するのに十分な残量であったためSCを経由しなかった。途中20km渋滞に巻き込まれることもあったが、走行速度が低い場合、電気自動車は電費にあまり影響しない特性があるため、場合によっては時速100kmで走行するより電費がよくなるケースがある。また、渋滞時も途切れることなくAPはオンの状態にしていたため、目的地に到着しても疲労は一切感じなかった。

今度は下り坂がメインのため、非常に良い電費で走行できた。

電費:128Wh/km 平均気温:-0.1℃     
走行距離:152.12Km 消費:82%(299.05km) → 43%(156.83km) 19.41KWh 

所感

総走行距離:359.15km 総合電費:170.0Wh/km   
消費:61.07kwh 電気代:約600円(SC)+500円(家充電)+0円(目的地充電)=約1100円

・濃霧でもAPはしっかり車線を認識する
・下り坂は回生ブレーキで残量が回復(マイナス電費表示)
・渋滞はあまり電費に影響しない
・途中充電したが、なくてもSCだけで清里はSR+でも問題なく観光できる
・今回の走行は1L150円のハイオクガソリンとして49.15km/L、仮に目的地充電が家充電だった場合は33.88km/L

清里は適度なワインディングロードでドライブにはもってこいなコース。モデル3でドライブを楽しむ場所として非常にオススメだが、残量の消耗には注意したい。本記事で紹介した無料急速充電に加えて、小淵沢道の駅や南清里道の駅でも無料で急速充電が利用可能だ。24hではないため注意が必要。

個人的な話だがモデル3に大分慣れてきて写真を取る余裕が出てきたため、これからしっかり情報発信できればと思う。

では、また次回のブログでお会いしましょう。

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